こんにちは。ハリ丸です。
1月の終わりに飼っていたハリネズミを亡くしました。3年弱の命でした。自分の力及ばずというか、もっとしてあげられる事はなかったのかなと、しばらくはペットロスのような状態でした・・がだいぶ落ち着いてきたので、実際ハリネズミはどのくらい生きるものなのかについて書いてみようと思いました。

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ハリネズミの寿命は5歳前後?
野生のハリネズミの平均寿命は2~5年ほどといわれており、長寿の場合でも5年以下だとされています。ペットとして身近な動物である犬や猫の平均寿命は10~15年ほどといわれているので、比較をするとハリネズミが短命だと感じる人もいるかもしれません。これは、野生のハリネズミの場合は食料不足や病気以外にも自然の中では、天敵がいることも関係しています。たとえば、アナグマやキツネ、コヨーテはハリネズミにとって天敵です。健康に問題がなかったとしても、こういった天敵の存在があるため、なかなか長生きできる個体が少なく、野生のハリネズミは平均寿命が短命である理由のひとつになっています。

ペットとして飼育する場合の平均寿命は5年前後と言われていますが、僕の感覚、ハリネズミ飼いの方のお話を聞いた話を考えるともう少し短いケースがほとんどのように感じます。5年生きたら長寿の部類に入ると言われています。

10歳以上の超長寿になる個体がいるのは本当?
ハリネズミは5歳で人間の89歳に相当する年齢になるため、5歳まで生きれば短命というわけではありません。7歳頃には人間年齢の124.5歳に相当するのでかなりの長寿であるといえます。インターネット上では10歳以上生きたという声を見かけることもありますが、そういった例は非常に稀でしょう。ハリネズミはストレスに弱いので、快適に過ごしやすい環境と正しい飼育方法を行うことが長生きしてもらうための秘訣といえます。

ハリネズミにとっての快適環境とは
ハリネズミにとっての快適温度は約24~27度です。寒さが苦手なので、冬場の保温対策は欠かせません。20度以下になると冬眠・夏眠してしまうことも多く、人工飼育下では免疫力の低下によって命を落としてしまう危険性があります。そのため、気温が20度以下になりそうな時期は、ケージに敷くタイプもしくは上から暖めるタイプのヒーターを使用するのがおすすめです。できればエアコンなどがあり、その日の気温に合わせて室温を調整できる環境がある部屋のほうが、ハリネズミにとっては過ごしやすくなります。

ハリネズミは夜行性
ハリネズミは夜行性なので、日中は落ち着いて休むことができる環境があると安心します。たとえば、日中に過ごすためや安心できる場所として、専用ハウスをケージ内に設置してあげるのもおすすめです。ハウスは木製、布製などがありますが、アクリル製のカラフルなハウスも人気ですよ。こちらのハウスは半透明タイプもあり、中にいるハリネズミの様子を観察することが可能です。アクリル製で水洗い可能、いつでも清潔な状態を保つことができるので気になる臭いも付着しにくいです。

夜行性だといっても、日中から部屋を暗くする必要はありません。日中は寝ているだろうと気を使って静かにしすぎたり、常に暗い環境下にいたりすると、ちょっとした音にも敏感に反応し、怯えるようになる場合があります。なかには明るい場所に出てくることができなくなる個体もいるため、人間の日常生活に合わせた明るさに慣れさせることも大切です。また、人間がいるときの生活音にも慣れさせたほうが、長い目でみるとハリネズミにとっても良いといえます。

ケージは十分運動できる広さのものがおすすめ
ハリネズミは、野生下では1日数キロも移動するほど活発に動きます。飼育する際には十分な広さのケージを用意しましょう。広さは最低でも60cm×45cmサイズがあるのが望ましいです。また、専用ホイールをケージ内に設置してあげると、ハリネズミが運動できるのでストレスも溜まりにくくなります。ホイールといえばガラガラと音が響くというイメージがあるかもしれません。しかし、ホイールの軸部にベアリングシステム搭載のものは、ハリネズミが運動をしていても音が響かず、非常に静かです。賃貸住宅などでは隣室に音が響くのではと気になる人も多いですが、こういったサイレントホイールを活用すれば音が気になりません。

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フードは栄養価によって量を調整しましょう
ハリネズミ専用フードであれば、1日大さじ1~1.5杯くらいが適量です。専用フードには栄養がしっかり詰まっているので、おやつも与える場合は量を調整しましょう。たとえば、野菜や果物をフードと一緒に与える場合は小さじで半分程度、多くのハリネズミが大好きなミルワームは1日3~5匹程度に抑えます。子どもやシニアのハリネズミには消化が良くなるようにぬるま湯でふやかしたフード、大人にはドライ状態のまま与えるのが基本です。柔らかいフードばかり食べていると歯垢が溜まりやすくなり、歯周病の原因になってしまうので、硬めのフードが歯磨き代わりになります。
水は十分摂取できるように、給水ボトルやサーバーなどを利用します。特におすすめなのは、ハリネズミが楽な体勢で飲みやすいドームサーバーやマルチ給水タンクです。給水ボトルが苦手な個体もいるため、安定感がある床置きタイプの水のみは負担が少ないですよ。分解洗浄もしやすいので、衛生面でも安心です。基本的にハリネズミは上を向いて水を飲むのが苦手なので、ボトル型のものより、下を向いたまま飲めるタイプのサーバがおすすめです。

飼育下では単独飼育が基本
元々単独行動を好むハリネズミなので、単独飼育が基本になります。いずれ繁殖をしたいと希望する場合は、オスとメスそれぞれに1つずつケージを用意し、ケージ越しにお見合いすることからはじめなければなりません。性成熟している個体同士は、攻撃的になりやすいからです。また、ほかの個体がいることでストレスフルになり、体調を崩す場合もあるので注意しましょう。

毎日のお世話やコミュニケーション時には健康チェックを
ハリネズミはストレスなどで体調を崩しやすいので、毎日のお世話のときに便のチェックをしましょう。体調が悪いときには緑色の便が出たり、下痢・便秘になったりします。そういった状態が続くようであれば、動物病院で診察が必要です。また、くしゃみや鼻水など風邪のような症状が出るケースもあります。アレルギーが原因の場合もあるため、早めに受診が必要です。

さらに、ハリネズミは人間と同じように、乾燥しやすい時期に皮膚がかさつくことがあるので、専用のスキンケアローションを使用することをおすすめします。ただ、かさつき具合がひどかったり、脱針が多かったりする場合にはダニ症や真菌症といった皮膚疾患の可能性も考えられるため、こういった場合にも早めに診察を受けましょう。

食欲や体重はわかりやすい健康のバロメーター
お迎えしたばかりの頃やストレスなどで一時的に食欲不振になるケースがありますので、継続していなければ様子をみましょう。数日間継続している場合は体調不良、口内異常の可能性があるので受診する必要があります。抱っこをしたときに、肥満や痩せすぎていないかのチェックをすることも大切です。飼育下のハリネズミは運動不足から肥満になりやすい傾向があるので、定期的に体重測定をしたり、目視で肉付きを確認したりしましょう。肥満も痩せすぎも病気の原因になるので、健康チェックのなかでも重要なポイントです。

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ハリネズミは初心者でも飼育しやすい小動物
日中に仕事で自宅にいないという理由でペットを飼育するのを諦めていた人にも、ハリネズミはおすすめのペットです。夜行性なので日中は眠っていることが多く、お世話も毎日のエサやり、簡単な掃除だけなので1人暮らしの人にも人気があります。運動はへやんぽ(お部屋を散歩)をしたり、ケージ内にホイールを設置したりといった方法で可能です。個体によって時間がかかる場合もありますが、抱っこや軽い触れ合いなどのコミュニケーションをとるようにすれば懐いてくれるようになるので、癒やされるという声も少なくありません。ハリネズミにとっても、飼い主に慣れることでより安心して暮らすことができます。

日中に仕事で忙しい人や1人暮らしの人にも、お世話しやすいハリネズミはおすすめです。夜行性であることから日中はほとんど眠っており、夜に活発に動き出します。元々、単独行動を好む動物なので、コミュニケーションをとる時間は短時間でも問題ありません。飼育コストが低いという点でも人気があります。鳴き声をあげることも少なく、臭いもしにくいので賃貸住宅で飼育している人も多いです。

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