こんにちは。ハリネズミ飼いのハリ丸です。
今日はハリネズミの病気について書こうと思います。

ハリネズミ2

日本で飼育できるハリネズミはヨツユビハリネズミと呼ばれ、もともとアフリカのサバンナ気候の広い範囲に生息しています。

本来は丈夫な生き物ですが、体内の保温効率が悪いという特徴があり、四季のある日本の気候は苦手です。
適切な飼育環境であれば健康を保てますが、大きな温度変化や高い湿度、ストレス、栄養バランスの乱れた食事などが原因で、
体調を崩すことがあります。

ハリネズミがとくにかかりやすい病気としては、「皮膚病」「腫瘍」「歯周病」の3つが挙げられます。

皮膚病
ハリネズミは皮膚のトラブルが多く、中でもよくみられる症状に「ダニ症」があります。皮膚に小さなダニが寄生することで発症し、針の付け根にかさぶたのようなフケがみられ、重度の感染になると針が抜け落ちてしまうこともあります。
ほかのハリネズミとの接触により感染するため、ハリネズミを家に迎える時に、動物病院で検診を受けておくと安心です。
(なお、ダニの死骸は、人間のアレルギーの原因になることもあるので注意です)
ハリネズミはわりと体を掻いたりしていることが多く見られます。病気という程のものでもない場合でも念のため定期的に病院で薬を滴下してもらう等しておくと安心です。病院の先生が言うにはそういう飼い主の方は多いらしいです。

ハリネズミ3

腫瘍
腫瘍には良性と悪性があり、悪性腫瘍はいわゆる「ガン」です。3歳以上の高齢で発症しやすく、患部にしこりや腫れがみられ、体重減ったり、食欲がなくなる、元気がない、下痢、呼吸が荒い、おなかが張って大きくなるなどの症状が出ます。治療としては、手術による腫瘍の摘出、抗がん剤投与を行います。症状が悪化すると死に至る場合もあるので、早期発見、早期治療が重要です。
腫瘍についてはネズミなどの小動物はかかりやすい病気でもあるので、普段からバランスの良い食生活を心がけると良いと思ってます。よく食べるからと、栄養価の高いものばかりあげていると栄養バランスが崩れて病気になりやすいのでこの辺は飼い主さん自身が頑張らないといけないところだと思います。

歯周病
ハリネズミは割りと口腔内の病気が多かったりします。専用フードをふやかして与えていると、歯の汚れが残ってしまってそれが原因で細菌が繁殖することで発症します。ちょこちょことドライフードを与えたり、乾燥したミルワーム・昆虫などを与えると歯磨き代わりになるのでオススメです。

ふらつき症候群(Wobbly Hedgehog Syndrome:WHS)
ハリネズミの病気の中で一番恐ろしいのがこの病気だと思ってます。後ろ足の麻痺から始まり、徐々に体全体が動かなくなります。
症状が進むと食事や排便・排尿が困難になり、ほとんどの場合死んでしまいます。遺伝性なのかウィルス性なのか、あるいは環境に起因するのか、現在のところ原因は明らかにされておらず、治療法も確立していない難病です。
発症が認められた場合に飼い主ができることは、ストレスのない穏やかな環境を維持し、食事や排便の介助するぐらいしかありません。この病気が発症すると12ヶ月から25ヶ月の間に亡くなると言われています。ただ、あきらかに発症しているとわかった時には割りと進行してしまっている事が多く最期の日を覚悟しなければならないケースがあったりして本当に悲しい病気です。

ハリネズミ5

ハリネズミはペットしての歴史がまだ浅く、ハリネズミを診察できる病院は限られているのが実情だと思います。ハリネズミを飼育しようと決めたら、まずハリネズミを診察可能な病院が近くにあるかどうかを確認しておくことを強くオススメします。病気にさせないために、適正な飼育温度を保ち、ハリネズミが快適に過ごせるよう、飼育環境を整えることです。大切なのは栄養バランスのいい食事とストレスのない環境、適度に運動させることを心掛けましょう。室温を保つなど、それなりに気を使う部分もある動物かもしれませんが、それはどんなペットを飼うにしても同じことではあるので、
それほど気負う必要もないと思います。他の動物にはない癒やしを与えてくれる本当に可愛い動物であることは間違いないです。

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