皆さん、お元気ですか?シマシマリスです(=^・・^=)
今回はビジネスに役に立ち、しかも結構楽しめる、オススメの作品を幾つかご紹介します。
ここ半年間で見たドラマの中で、一番面白かったのが「wecrashed スタートアップ狂騒曲」です。スマートニュースの記事の中で、ビジネスマン必見の海外ドラマとして紹介されていたので、わざわざアップルテレビにお試しで入って見たドラマです。WeWorkの創業者のハチャメチャな夫婦の実話で、口八丁手八丁で470億ドルものお金を集めて、一瞬で400億ドルもの損失を出して崩壊したお話です。特に興味深かったのが、ソフトバンクの孫さんがドラマの中に出てきて、事業プランも見ないで何百億も出資したり、騙しあいをしたり、ソフトバンクの社員の人が見たら卒倒しそうな内容でした。ちなみに、孫さんよりもかなり強面の俳優さんが演じていたのですが、投資家としてのイチかバチかのマネーゲームの壮絶さに唖然としました。
同じくスマートニュースでビジネスマン必見の海外ドラマとして紹介されていたのが「ドロップアウト シリコンバレーを騙した女」です。こちらもディズニープラスにわざわざ入って見たドラマです。「セラノス」という製薬系のベンチャー企業の女性社長の実話で、少しの血液を採って送れば、色々な種類の病気がわかる、というビジネスを立ち上げて、女性ビルゲイツと呼ばれるほど成功しますが、実際は全部嘘だったというお話しです。そのせいで、癌を見落としたり、流産したりする人が続出してやっと発覚しますが、長年実態がないのに世間を欺き続けていた様がすごいです。今も裁判中で、結果が出たら投獄されるのは確定しているそうです。アメリカは保険制度が充実していないので、低料金で検査ができるというビジネスに元々ニーズがあったようです。
「失敗の科学」は、上記同様、ビジネスマン必須で読んだ方がいいと思った本です。医療界の医療ミスを隠すカルチャーと、航空業界の失敗を徹底的に分析し、技術を高めていく、対照的な2つの業界を比較して、失敗から学ぶ組織であることの重要性を唱えています。私が特に面白いと思ったのが、ユニリーバのノズルのつまりを解消していく話で、物理や数学のエキスパートを集めてやっても解消しなかったのを、一つ一つ地道に仮説と検証を繰り返し実験して解消された、という話です。要は現場の人が、仮説と失敗を繰り返しながら改良し続けていくことが、専門家の意見よりも有効だ、と実証されたことが素晴らしいと思いました。さすが、世界22か国で翻訳されている、世界的ベストセラーだと感動した一冊でした。
小倉昌男さんの「経営学」は、今年読んだ本の中で、一番素晴らしく感動した一冊です。小倉昌夫さんというのは、ヤマト急便の元社長で宅急便の生みの親です。「もっと早く読んでいれば良かった!もっと早く読んでいたら人生変わっていたのになぁ」と思うくらい、絶対に読んだ方がいい、本当に素晴らしい一冊でした。
(以下、Amazonの書評より↓)
「儲からない」といわれた個人宅配の市場を切り開き、「宅急便」によって人々の生活の常識を変えた男、小倉昌男。本書は、ヤマト運輸の元社長である小倉が書き下ろした、経営のケーススタディーである。
全体を通して読み取れるのは、「学習する経営者」小倉の謙虚さと、そこからは想像もできないほど強い決断力である。成功した人物にありがちな自慢話ではない。何から発想のヒントを得たか、誰からもらったアイデアか、などがこと細かに記されている。講演会やセミナー、書籍、マンハッタンで見た光景、海外の業者に聞いた話、クロネコマークの由来…。豊富なエピソードから伝わってくるのは、まさに学習し続ける男の偉大さである。
最後に「ビジネス教養 地政学」です。この本はオリラジのあっちゃんもいいと宣伝していて、池上彰さんの番組でも紹介されていて、とにかくよく見ますが、それだけとてもいい本なのでオススメです。地政学という耳慣れない学問は、要は「地図」を起点に世の中を見ましょう、というもので、7つの海をどう抑えるか?の国盗り物語です。ウクライナ侵攻の背景や、中国の海上での小競り合いの意味もよくわかります。イラストでわかりやすいです。読んでおくと、毎日のニュースの意味がわかるし、世の中がどれだけ残酷な理屈で粛々と陣取り合戦をしているのか?がわかります。
以上、シマシマリスの小確幸のススメ=ビジネスマン必見編=でした。
では、では~(^・^)