今日は入社式でいつも最後にするお話し、「これから社会人になる方向けのアドバイス3つ」をご紹介します。

1.「仕事は楽しいかね?」

私は仕事に楽しさや面白をさを求めるのは、甘いと思っています。
なぜなら、お金をもらっているからです。

それでも、仕事を面白いと思える人がいたら、その人はとても幸せな人だと思います。
なぜなら、仕事をしている時間が人生の中で一番長い時間だからです。

その長い時間、まだ〇時か?まだ〇時か?と就業時間をばかりみて過ごすのと、毎日、自分なりに創意工夫して、夢中になって、面白いと思って過ごしている人と、どちらが幸せでしょうか?

私は間違いなく、後者の人の方が幸せだと思います。

人は一生の中で、ずっと仕事をし続けていかなければなりません。家族と過ごす時間よりも長い時間、仕事をしています。
その長い長い時間を、イヤイヤ時間つぶしで過ごす人生なんて、せっかく生まれてきたのにもったいないと私は思います。

だから私はいつも言っています。
「幸せな人生を送って下さい」と。

これから始まる、長いお仕事人生が幸せになるよう、お祈ります。

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2.「アリの視点、鳥の視点、魚の視点」

当社では、よく視点の話しが出ます。

昔は社長になる人に必要な視点として、アリの視点と鳥の視点と言われていましたが、今はそれに「魚の視点」というのが加わりました。それぞれの視点について説明していきます。

まずはアリの視点とは「神は細部に宿る」という言葉のように、細かいところを見れば、その会社がわかる、というものです。飲食店で掃除がいき届いていなかったり、会社の観葉植物が枯れていたりすると、そのお店や企業はダメだとダメ出しされてしまいます。社長にはアリのような緻密な視点が必要、という意味です。

次に鳥の視点です。

もしあなたが東西と南北に高速道路を作るとして、高速道路だから信号は作れない、としたらどうしますか?

答えは立体交差にする、です。

このように迷ったら、視点を上げて考えると答えが出ます。鳥の視点とは、鳥のように視点を上げて、全体を見る力です。人は生まれてから死ぬまで、約98%がアリの視点で終わる、と言われています。ナビットのスタッフには、是非残りの2%の鳥の視点を持った人になっていただきたいと思っています。

アリの視点の人は、半径3Mの人間関係の中で生きています。鳥の視点の人は、もっと大きな視点で全体を見ているので、あまり細かいことでクヨクヨしません。全体をみる視点があると、どこで渋滞が起きているか?や、どこがボトルネックになっているか?を予測して動くことができます。皆さんは、是非、この鳥の視点を持つ2%の人になって下さい。

最後に、魚の視点です。

魚の視点とは、ファインディングニモのように、海流に乗って素早く移動できることで、「先を読む」視点です。技術革新のスパンが早く、インターネットで瞬時に情報が流れる現代では、この魚の視点がとても重要です。

例えば、私が学生の頃はバブルの頃で証券会社が金融が花形でした。そして私の父の時代は鉄鋼や船舶が優良企業でした。このようにその時代の優良企業が、ずっと優良企業である保証はありません。

社長はこの先、何がくるか?何がトレンドになってくるか?常に先をよんで、ヒトモノカネを投資していかなければなりません。だから魚の視点が今は、とても重要です。

この3つの視点を意識して下さい。

3つ使いこなせれば最高ですが、まずは鳥の視点を身につけて下さい。鳥の視点を持つことによって、半径3M以内のくだらない人間関係で思い悩むことはまずなくなります。全体をざっくりとらえる力を持つことによって、なぜ今、こういった指示が出ているのか?が理解できるし、物事の本質も見る力が養われます。

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3.「学問のススメ」

「福沢諭吉がなぜ、学問のススメの中で、学問をしなさい」と言っているか?知っていますか?

福沢諭吉と言えば、「人の上に人を創らず、人の下に人を創らず」の言葉は有名ですが、なぜ、学問をやりなさいとすすめているか?を知っている人は意外と少ないです。

答えは「人に騙されないために学問をしろ」と言っています。

学問をする理由は、出世するためでも、自己実現でも何でもなく、「モノを知らないと人に騙される。だから学問をしなさい」と言っているんですね。

世の中には知らないことで、悪意がなくても会社に損害を与えることがあります。例えば、出産手当や児童手当などは、申請しないともらえないものが多くあり、こういった手当は、会社として社員にアナウンスをしてあげなければ、社員が損をすることになります。特に、現代のような情報社会では、情報にいきつけるかどうか?の能力がとても重要です。

知らないことによって騙されたり、損を被らないよう、当社では色々な研修や社内勉強会、課題図書や制度を用意しています。学生じゃないから勉強しなくていいではなく、常に向上心をもって、一生謙虚に学ぶ姿勢を失わないよう、心がけて下さい。

私の大好きな本で「下流の宴」という本がありますが、これを読むと、人を一流たらしめるもの、二流たらしめるものは「向上心」なのだということがよくわかります。以前、読んだブログの中で、早くに起業して若いころから社長や役員をやっている人を見ると、人に頼むことばかりで、ビジネススキルが極端に低い人が多い、というのを読んで、自分自身とても反省し、真摯に学び続ける努力を怠ってはいけないと、常に新しいことを学ぶことを自分に課しています。

言いたいことは「向上心をもって一生勉強し続けて下さい」ということです。

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以上、3つが、これから社会人になる皆さんに、私からお伝えしたいことです。

社会に役に立つ、立派な社会人になって下さい。

 

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