よく色々な会社の人から
「なんで、福井さんのところでは、全国の主婦の人たちを使って精度の高いデータを作ることができるんですか?」
という質問を受けます。

「それは企業秘密です」

といつもお答えすることにしていますが、今日は特別に、この当社の肝のノウハウをお教えしましょう!

私はいつもこの話しをする時には「マクドナルドのお話し」をすることにしています。

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マクドナルドよりおいしいハンバーガーを作れるお店は世界中にたくさんあるけれど、マクドナルドのようなオペレーションを世界中で展開できる会社は、マクドナルドしかありません。

当社は後者を目指しています。

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たとえばSOHOアルアルだと、名刺の入力の仕事を出したら、たくさんの応募があります。ただ納品物の品質が悪くて、数字を半角で統一して出しなおして下さい、と連絡をすると誰も連絡がつかなくなります。それがSOHOアルアルです。

手軽なだけに安易に応募する人も多く、ちょっと嫌になったら平気ですっぽかすし、連絡も取れなくなります。この状況をどう改善して、クオリティの高いデータを納品してもらうか?が腕の見せどころです。

そのために、評価システムを作成して、評価をどんどん上げていく仕組みを作ったり、マニュアル化を徹底して、OJTと組み合わせて、わかりやすい説明をしたり、納品のチェック体制を強化したり、システムで納品物を一括でチェックできるようにしたりなど、色々な工夫をしています。

重要なのは「仕組み化する力」です。「仕組み化する」というのが、当社では重要なキーワードです。

例えば当社では、SOHOさんの管理のための仕組み化では、下記の「3つの施策」を実施してます。


1.マニュアル化

特に当社が、他社よりもこだわっているが「マニュアルの整備」です。

マンションの外観を撮るマニュアルだけでも、会社ごとに大量にあり、一から作成しなくても使いまわしができるようになっています。

お客様向けのマニュアルだけでなく、社内でもマニュアルの整備が徹底されていて、「お花見マニュアル」や「接待マニュアル」まであって、よく驚かれます。部署にはマニュアルの担当者がいて、お客様からの問い合わせやクレームなどは、Q&Aや障害報告として、定期的に加筆されるような仕組みになっています。

そのため、新しく仕事を始めようとする人は、まず過去の先輩の失敗談を見てから、仕事に取り掛かれるようになっています。この失敗談が重要で、ちょっとしたことでも知っているだけで失敗しないことって結構あります。そういった知見を蓄積する「仕組み」を持っていることが当社の強みになっています。

講演をするとよくわかりますが、誰でも人の成功談や自慢話しを聞くとウンザリした顔をしますが、失敗談を話すと、身をのり出して聞いてくれます。人は、人の失敗を聞くのが大好きです。だから、失敗談を最初にインプットしてから、仕事に入ってもらえるようになっています。

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例えば以前、メルマガ送信の担当者がケアレスミスを起こして「ちゃんとマニュアルを読んだんですか?」と聞かれて、「はい、読みました」と嘘をついてもすぐにわかります。

恐らく、メルマガ送信マニュアルなんて、せいぜい2~3ページくらいのものだろうと、たかをくくっているようでしたが、実際は20ページ以上ある大作で、メルマガで送ると化ける外字の種類まで記載してあり、マニュアルの最後には、チェックシートがあり、全部のチェックをダブルでチェックしなければ、送ってはダメになっているので、そんなケアレスミスが発生しようがない「仕組み」になっています。

このように、当社のマニュアル文化は、安易な想像をはるかに上回った、かなり高度なマニュアルになっています。

全国の地域特派員の主婦の方たち、レベルもスキルもバラバラで、百石混合な人たちです。この人たちに、一定のクオリティで仕事をしてもらうには、わかりやすいマニュアルが不可欠です。そういった意味で「マニュアル化」をするノウハウの重要性をまず、理解して下さい。


2.システム化

SOHOS STYLEでは、SOHOさんの今までの仕事の成績表や、得意な仕事、仕事をすっぽかしたらフラグが立って、もう仕事が受けられなくなるなど、管理画面では、色々な機能がついています。開発費もかなりかけて開発をしています。

当社の強みは、足回りの全国からリサーチしたデータをシステム化できることにあります。こういったフィールド調査の会社には、開発がいないので、自社で入力ツールなどを開発できません。当社では社内にデザイナーもいるので、ただデータを開発するだけでなく、ビジュアルを良くしてサイトまで作成することができます。

このように、一つの会社でリサーチ、開発、デザインまでできる会社は、ありそうでないので、重宝されます。SOHOS STYLEにフアンが多いのは、ワンストップで請け負うことができるところです。

BSの制作スタッフは、簡単なチェックくらいなら、自分たちでプログラムを組んで納品できるようになるよう訓練を受けます。システム頭でデータを取り扱えるかどうか?も重要です。

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3.個別原価計算

最後に、胸をはって、当社が他社に自慢できる仕組みとして「個別原価計算」があります。内部スタッフの毎日つけている日報を、独自にピポットテーブルを開発して、毎週プロジェクトコードごとにデータを吸い上げ、JDLという経理ソフトに流し込むことによって、PJコードごとの「個別原価計算」ができるようになっています。

当社の場合、2万円から数千万の仕事が常に動いています。ちょっと油断すると原価オーバーになってしまい、赤字に転落してしまいます。それを防ぐために、独自にシステムを開発して、プロジェクトごとにあと幾ら使えるか?がわかるようにしてチェックしています。

このデータを月一回の全体会議でチェックして、予定利益率を下回った仕事は、先方に値上げ交渉をして、ダメなら降りる、というルールになっています。

この仕組みは本当にすごい!と色々な方にお褒めいただきます。この個別原価計算の仕組みがあるからこそ、仕事ごとの利益率を担当者が把握し、あと幾ら使えるか?を見ながら、微調整していき、最終的に予定通りの利益率で着地することができます。

以上が仕組み化のための3つの施策です。

皆さんも普段から「仕組み化する脳」を鍛えて下さいね!!

ではでは~(‘◇’)ゞ

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