今日は私がいつも、新卒が配属された後の朝礼でお話しをする「社会人にとって一番大切な能力とは何だと思いますか?」というお話をしたいと思います。
皆さんは、社会人にとって一番大切な能力って何だと思いますか?
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答えは「ホウレンソウ」の能力です。当たりましたか?
簡単なようですが、この「ホウレンソウ」って結構できない人が多いんですね。
だから、最初の配属の時に必ずお話しをするようにしています。
どうしてできないか?というと、「ホウレンソウ」って結構勘違いしている人が多くて、報告して下さいといっただけなのに、自動的に「いい報告をしなければならい」と思い込んでいる人が結構、多いんですね。
というのは、以前、新卒で配属されて、SOHOさんとのやり取りなどをお願いした新卒のスタッフがいました。
心配して先輩が「大丈夫ですか?」「困っていませんか?」とマメに聞いても、
「大丈夫です」「問題ありません」とずっと言っていて、
でもある日、突然会社に来なくなり、そのまま姿を消して退職した新卒がいました。
その人のことがあるから、最初にお話しをするようにしています。
本当は最初からうまくいっていなかったのに、それを報告できなくて、気がついたらもう何が何だかわからなくなっちゃって、納期も近づいていて、自分でやるには限界があがって、と思い悩んで、もう逃げるしかなくなっちゃったんだと思います。
じゃあ、メンターの先輩が気にかけていなかったか?というとそんなことはなくて、毎日のように声をかけてフォローをしていたそうです。でも、大丈夫です、としか言われなければフォローのしようがなかった、とのことでした。
新卒の方にまずお伝えしたいのは、「報告」というのは「いい報告をする」ことじゃなくて、ありのままの状況を報告する、ということをまずは覚えて下さい。
上長は全員の報告を集めて、遅れているチームがいれば、余裕のあるチームからリソースを移行させます。そのための報告です。
それは車の運転と同じで、気合い、根性、能力とは関係ありません。
ガソリンがないのに、あるといって走っていたら止まるし、バッテリーも充電されていなければ出先でエンジンがかかりません。ラジエーターの水も同じです。正確にどの部分に何が足りないか?を把握して、判断を下すのが上の役目です。
そのための判断になる情報をアップさせるのが、まずは皆さんの役目です。
だから、いい報告をして褒められる必要はないし、そんなことは求められていません。
新卒がいきなり配属されて、ガンガン仕事ができる、なんて誰も期待していないし、できなくて当たり前だと思っているので、そういった気負いは不要です。
逆に早いうちに失敗をして、コツをつかんでもらったほうが有難いと、みんな思っています。だから、肩の力をまず抜いて、自分をよく見せようと思わなくていいんだ、と気づいて下さい。
★★★
あとは新卒じゃなくても、いい年をした社会人でも、この「ホウレンソウ」ができない人って意外と多くて驚きます。特に相談もしないで、勝手に自分で判断を下してしまう人って結構いて、それが間違っていても責任を取るわけでもないし、開き直って謝罪しなかったりします。周りの人に迷惑をかけても知らんぷり、みたいな人で、周囲は本当に迷惑します。
ただそういう人とは、誰も一緒に仕事をしたいと思わないので、大体どこの組織でもうまくやっていけません。
そんな大人もたくさんいるので、若い皆さんは若いうちにきちんと「ホウレンソウ」の習慣をつけておいて下さいね!
とにかく困ったことがあったら、すぐに先輩に相談して下さい。できないことはかっこ悪いことではありません。できなくて当たり前です。皆さんに教えたくてウズウズしている先輩がたくさんいることを、忘れないで頼って下さいね!
以上、ホウレンソウのお話しでした。
ではでは~(‘◇’)ゞ