こんにちは。ぴよです。
最近、小学生の頃から細々と続いている趣味である、
「読書」が再熱しています。
その中で、私が最近読んだ本を1冊紹介させていただきます。
普段面白いことばの選び方をする超読書家の方が昨年紹介されていて、
気になったので神保町の本屋に行き、手に取ってみました。
ヰタ・マキニカリス/稲垣足穂 です。
まず、タイトルに目を引かれます。
最初に見た時は「どういうことだ?!」となりました。笑
調べてみたところ、
ヰタ:生命
マキニカリス:マシーン
という意味を持ち、
「少年少女の結合の上に生れる新文明、コバルト色の虚無主義」が
ヰタ・マキニカリスの理想だそうです。
(参考サイト:http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/30703045.html)
まあとにもかくにも読んでみよう、とページをめくると、
そこに溢れていたのは実在していそうでしていない、実在していなさそうでしている、
そんな場所で暮らしているたくさんの人々の姿。
何とも不思議な感覚になりました。
短編集なのでぱぱっと読める…と思いきや、
各作品の世界観やことばの選び方が個性的すぎて、
読み進めるごとに解釈を考えこんでしまうこと多々。
結果、小学生の頃に1日1冊文庫本を読んでいた私でも、読破に2か月かかりました。
それほど内容が濃く、奥が深い作品です。
ちなみに私は、「チョコレット」「天体嗜好症」「星を造る人」が好きです。
幻想的な世界観にどっぷり漬かりたい際に、ぜひ手に取ってみてください。
河出書房新社 ヰタ・マキニカリス作品紹介ページ
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309415000/