コート必須の時期となり、日本各所で雪が積もる季節となりました。
皆様、体調など崩されてはいませんでしょうか?
冬でも風邪知らず!ただしストーブの前から動けない。どうも、もさもさです。
※この時期の札幌の風景です。↑↑↑
東京ではまだ雪の色は見えませんが、これからどっかり積雪があると
よく見かけるようになるのが「かまくら」です。
あの雪のドームを、なぜ「かまくら」と呼ぶのか知っていますか?
諸説ありますが、そのうちの1つに、神奈川県の鎌倉が語源というものがあります。
時はさかのぼること800余年。鎌倉時代の武士たちは自分たちが寝込みを襲われてもすぐ戦えるように
家の裏に武器庫を作っていたそうです。
彼らが遠征で東北へ行った際に、雪でドームを作り即席の武器庫として使いました。
それを見た現地の人が「鎌倉から来たお侍さんが作ったもの」=「かまくら」と
呼び始めたのが由来だという説です。
その他にも神様を祭るために作った蔵「神座(カミクラ)」が訛って「かまくら」となったという説や
かまどの形に似ているから「かまくら」になったという説もあります。
どの説が真実なのかは、今となっては歴史の狭間に置き去りになったままですが
2つの「カマクラ」には何らかの関係性がありそうです。
前置きが長くなりましたが、つい先日鎌倉に行ってまいりました。
有名な観光地なので一度は行った経験のある方も多いでしょう。
鎌倉にはなんと150以上もの神社仏閣が存在しています!
全てを1日で回るには単純計算で約9分に1か所のペースで回らなければなりません。
御朱印の受付時間は大抵朝9時~夕方5時までの8時間ですので、
それを考慮すると……
約3分12秒で1か所回らなければ間に合わない、という計算になります!!!
さすがにそこまでストイックなことはしたくありませんので
幾つかピックアップして回ることにしました。
まずは美しい竹の道が度々旅行誌に取り上げられる報国寺。
お寺自体はシンプルで静かな佇まいですが、ここのお庭がすごいんです。
竹、竹、竹!!!!
光る地面に竹が生え、青竹が生え……っていうような感じですね。
そしてまたこちらの苔がすごい。
厳かで、繊細で、見る人をノスタルジックにさせる。
スギゴケ、ジャゴケなど、手を伸ばすように広がる苔たちに思わず魅入ってしまいます。
植物を自然のままに活かす。
日本の大切な心がここには表れていました。
次に訪れたのは坂東三十三観音の第一番霊場としても知られる杉本寺。
苔に覆われた階段が印象的なお寺です。
運がよかったのはこの時急に雨が止んだことです。
しとしとと降る雨は、先程の報国寺をより鮮やかに見せてくれましたが
雨がやんで日が出てきたことによって
お寺のいたるところから湯気が立ち上っていたのです。
なかなか見ることが出来ない光景でした。
幻想的な湯気は、しばらく立ち上った後に消えてしまいました。
その後に向かったのは、学問と芸術の神様、天神を祭る荏柄天神社。
入り口で門を形作るようにクロスした松の木に驚かされます。
福岡の太宰府天満宮、京都の北野天満宮とここ荏柄天神社で
日本の三大天神とされています。
そのためか、赤い社殿につるされた絵馬の数がすごい!!!
社殿脇には絵筆塚があり、昨今の著名な漫画家さん達の河童の絵を見ることが出来ます。
芸の道は険し。私もあやかれるようにしっかりと参拝してまいりました。
最後は鶴岡八幡宮です。
鎌倉の歴史を堪能しながら観光していたために
ここに着く頃にはもう日が沈みかけていました……。
この時間帯の神社は個人的に最も好きです。
夜明けと夕暮れ、境目の時間帯は一瞬で終わってしまうけれども
不思議な体験ができそうな気がします。
先にも書きましたが、鎌倉には150社以上の神社仏閣があります。
今回私が廻ったのは4社ですから、あと146社以上残っているということになります。
それはまた、次の楽しみにとっておいて……。
余談ですが、鶴岡八幡宮から駅へ続く小町通りはクリスマスムード満載でした。
温故知新が散らばる街中も日本の良い文化ですね!
それでは、また次回!