こんにちは。F-16です。

この前ふらっと群馬まで出かけたときに食べた駅弁をご紹介します。
老舗、荻野屋さんの「峠の釜めし」。現在は上信越自動車道の横川SAや国道18号のドライブインで、毎日飛ぶように売れているそうですが、元々は鉄道の駅弁でした。現在でも信越本線の横川駅やしなの鉄道の軽井沢駅をはじめとする主要駅、それと北陸新幹線の車内販売でも細々と販売されていて、東京でも駅弁フェアが開催されるとやはり人気に上がる駅弁の一つです。

峠の釜めし(おぎのや)
峠の釜めし(おぎのや)

今回は「峠の湯」という温泉浴場の食堂でいただきましたので、釜めしと天ぷらのセットなんて組み合わせで味わいました。

この「峠の釜めし」、数々の具材が載った炊き込みご飯で、荻野屋さんの直営売店では保温されて温かい状態でいただけるのですが、駅弁だけに冷めても美味しいように味付けされています。箸休めにオレンジ色のあんずが載っているのもポイントで、出身地横浜のシウマイ弁当との共通点だったりするので、ちょっと嬉しいところです。
陶器の器に入っているのも大きな特徴です。これは益子焼のオリジナルだそうで、お釜の形をした上部に「横川駅おぎのや」と彫りが入っています。実際にこの器を使って直火にかけてご飯を炊くことができるそうですよ。

かつての鉄道路線(国鉄信越本線)では、上信国境をなす山道の難所「碓氷峠」に立ちはだかる斜度66.7パーミル(1km進んで66.7m登る)という超急坂を安全に越えるために、碓氷峠専用の機関車を群馬県側の横川駅と長野県側の軽井沢駅でつけ外しを行なっていました。その作業待ちの長時間停車のあいだに、この「峠の釜めし」が立ち売りで販売されていて、それはそれは飛ぶように売れていたのです。
1997年に北陸新幹線が長野まで開業したのと引き換えにこの区間が廃止されたので、その光景は見られなくなってしまいましたが、場所が変わっても根強い人気のご当地弁当です。子供のころから変わらない美味しさに懐かしさを感じました。

ではまた!

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