さてさて、本日は
神保町?水道橋のお隣の街
飯田橋まで足をのばしてみましょう。

掲載の写真は、大江戸線飯田橋駅の
ホームから改札へ向かう
長く深いエスカレータにて、
パシャリっ!

天井イッパイに張り巡らされた
緑色のパイプに蛍光灯・・・。
目に飛び込んできた瞬間、
オドロキのあまり絶句(≧∇≦)♪

はてはて、何をモチーフにした
オブジェなのでしょう?・・・。謎です。

という訳で、ちょっと解説を。。。
ここから、話が長丁場になります。覚悟っ!

【ウエブフレーム /網の目状の架構】とは、
「自由さと規則性を両立させた」設計方法で、
新しい独自のコンピュータプログラムの事なのだそうです。
単純な幾何学ではない、自由なカタチ。

自由と言ってもソコには2種類の規則があります。
【1】必ず守る条件
枝分かれする角度・枝数・高さと範囲。
【2】あいまいな条件
空間の広がり・密度を設計者の意図と創造。

その2つが揃えば後は空間へ向けてウエブフレームが生まれます。
見た感じ、自由気ままに伸びているように見えながら、
きちんと規則にしたがっているのです。

自由に見えて、実はシンプルな規則が存在するモノ。
それって、自然の植物の成長の原理に近いものなのだそうです。

規則=整っている一方で、融通の利かない四角四面。
自由=開放的に見えて無秩序で乱雑。
一見矛盾していて相反する、2つを両立する事によって
よりよい街や建築をつくる事を目指したプロジェクトが
「誘導都市」と呼ばれ、その手段としての
コンピュータプログラムなのだそうです。

ちなみに飯田橋駅のウエブフレーム・・・
907個の網目があるそうです。
そして、1つとして同じかたちはないとのコト。
全部オーダーメイド。

「誘導都市」が目指しているのは、
「原理はあるけれども一律ではない」、
言い換えれば「一人一人の自由をなるべく規制せずに、
多様性を生かしながら、
それでいてアナーキーでない」街や建築。
ただ、いちばん大事なのはコンピュータプログラムではなく、
いい街、快適な建築、すばらしい何かを想像する、
人の「こころ」であることは言うまでもありません。
夢を見るのは、ヒトの特権ですから。
※飯田橋駅の設計をなさった、
 渡辺 誠(わたなべまこと)さんのコメントを拝借しました。

大江戸線といえば、全駅にアート色が強い事は有名だけれど
飯田橋のコレにはオドロキましたっ!

オドロキのワケを知ると
面白いですねっ。
いやはや、最後までお付き合い下さった方々
謝々。

linernotes・・・ロボラビ

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