雨、好きですか。
ぼくは、嫌いじゃない。いや、寧ろ、好きです。

英語で雨をレインという以外、
なにかきっと言い方があるに違いないのだけれど、
日本語の「雨」を表すことばは数知れない。
そして、どれも美しいのです。

にわか雨は、驟雨(しゅうう)。
秋の長雨は、秋霖(しゅうりん)。
急に降る雨は肘かさ雨(ひじかさあめ)。
じとじと降る雨は、地雨(じあめ)
激しく降る雨は、篠つく雨(しのつくあめ)。
そしてたまった水たまりは、潦(にわたずみ)。

まだまだいっぱいあります。
入梅の頃を「栗の花が落ちる」と書いて「栗花落(ついり)」
と読むのですが、美しいことばで、僕はとても好きです。

そして、雨の夜は、道路にいつも以上にいろんな光が反射して、
逆にウキウキします。

雨と闇が、あまりキレイではない東京の街並みを
覆い隠してくれるときでもありますから…。


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