ヤツらはどんな「ワル」だったのか?21世紀日本、最先端の闘い。舞台裏の人間ドラマを描ききった、話題沸騰の書き下ろしルポ。堀江貴文氏の逮捕で日本社会を揺るがすライブドア。フジテレビとの攻防。村上ファンド、楽天との闘い…。裏では誰がどう動いていたのか? 舞台裏の人間ドラマを描ききった、アエラの名物記者の渾身のルポ。

ライブドアシリーズ第2弾です!
ここ最近読んだ本の中では、郡を抜いて、ダントツに面白かったのがこの「ヒルズ黙示録 検証・ライブドア」です!!一言「さすが~」というか、とにかく!!最高級に面白いです。
アマゾンの、本マニアの中でもダントツの5つ★の評価を受けているのも、納得です。多分、今年のノンフィクションの賞を総なめするんじゃないでしょうか!?
それくらい、「超面白い!!!」です。

なにがすごいか?っていうと、その長期間で、なおかつ緻密な取材力と、圧倒的な「筆力」にあります。ニュースやワイドショーで切れ切れの情報が、これを読むと一本の線となり、頭の中でつながります。
素晴らしい!!また、事件そのものの背景や、ニュースの本質を見事にとらえています。さすが、朝日新聞の記者魂といったところでしょうか?!

「堀江というカモ」や「カツアゲ」など、サブタイトルのつけ方も素晴らしい。麻原彰幸化するホリエモン、仕掛け人村上氏、困ったな~の楽天三木谷氏、鹿内家元とのフジテレビの長期化したお家騒動、日本放送との身内の化かしあい、シティバンクのプライベイトバンキングの日本撤退、経団連、オフショアの国々とのマネーロンダリングの方法、検察の思惑、、などなど、下手なスパイ小説なんかより、よっぽど面白いです!

最後の、USENの宇野社長のわずか5分の演説で、というところでは、思わず泣いてしまいました。。私的には、面識のある人があまりにもたくさん出てくるので、途中で、鳥肌がたちました。私もこの業界の真っただ中にいるんだな~と、ある種の感慨を持って読みました。

IT業界に勤める人、金融関係、メディア関係の人たちにも、是非、読んでいただきたい!
サイヤ人超お勧め、今年一級の、珠玉の1冊です!!


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