keyです。
今回のお題も蕎麦です。(そこ、またかとか言わないようにっ!)

いやいや、蕎麦というのもなかなか奥が深く、一口に蕎麦といっても
日本各地にはさまざまな蕎麦どころがあって、
それぞれの地域に応じたその地方独特のおいしい蕎麦が食べられるのですが、
今回ご紹介する「源四郎」もそんな蕎麦どころのひとつ、
“そば街道”と呼ばれる山形県大石田の、本場の“板そば”が食べられるお店です。


“板そば”というのは、蕎麦の生粉だけで打った歯ごたえのある田舎蕎麦を
大きな秋田杉の板に乗せて出すところから付けられた、
山形の田舎蕎麦特有の呼び名なのだそうです。

この源四郎、NAVITから徒歩で30秒くらいの場所にあり、
前から気になっていたのですが、今回ようやくレビューすることができました。
店の場所的には、ここも裏通りにひっそりと店を構えているな感じなのですが、
実はなかなかの人気店らしく、昼過ぎにはだいたい蕎麦が売り切れになってしまいます。

店内に入るとすぐ右側にガラス張りで蕎麦を打つところが見れるようになっていて、
見るからに本格派の趣。
「山形県大石田産の玄そばを店内で石臼挽きし、天然水で打つこだわりのそば切り」
を謳い文句にしているだけのことはあります。
店内に張られたメニューを見ると「そば切り(板そば) 900円(大盛1,100円)」
「きじそば 1,200円」「かいもづ(そばがき) 900円」と、値段も結構本格派です。
『松翁』といい勝負です。これで毎日昼過ぎには
売り切れるのですから、この「源四郎」もただものではありません。


店内はさほど広くなく、4人掛けのテーブル席が4つと
座敷席が1つあるだけです。
しかし、山形の田舎を思わせるような素朴な内装で、
落ち着いた雰囲気で蕎麦を食べることができます。

とりあえずオーソドックスに“そば切り(板そば)”を注文してみます。
本格派なだけあって少し待たされますが、
出てきた蕎麦はちゃんと板に乗っていました。これぞ“板そば”です。


さっそく一口食べてみます。
!!!
これだけ歯ごたえのある蕎麦もそうは無いでしょう。
前回紹介した『松翁』もなかなか歯ごたえのある蕎麦でしたが、
今回の源四郎もそれに劣らない・・・というか、歯ごたえだけなら勝ってます。
松翁の蕎麦はわりあいシャキシャキした感じでしたが、
源四郎は・・・ゴリゴリ?とでも表現したくなるような、荒々しい食感で、
非常に噛みごたえがあります。
例えるなら、松翁は都会的な洗練された蕎麦、源四郎は田舎の無骨で
荒々しい蕎麦といった感じでしょうか。
でも、この「源四郎」の蕎麦の歯ごたえ、嫌いじゃないです。
好みの問題ですが、個人的には『松翁』より好きかも。
山形の板そば侮りがたし、と思いました。

値段は高めですが、蕎麦好きなら一度は食べておくべきでしょう。

場所はここ

投稿者

関連投稿