神保町から実は御茶ノ水駅までは歩いてすぐ。

sortieが良く行くルートは、夏目漱石が学んだという旧錦華(きんか)小学校(=現在の千代田区立お茶の水小学校)脇からのびる「錦華坂」脇に至るルート。
途中にある錦華公園は緑が多く、ちょっとした都会のオアシスです。

その坂(結構きつい)をあがると、明治大学の建物がいくつかありますがそこを、さらに進んだ坂の頂上に、山の上ホテルがあります。

このホテルは、優雅でクラシカルなアール・デコ調の内装が特徴。界隈に出版社が多かったことから、川端康成、三島由紀夫、池波正太郎などが「カンヅメ」になって執筆をしていたことから、「文人の宿」としても有名です。

建物は1937年築ですので、もう築70年になんなんとする立派なもの。
本来は「財団法人日本生活協会」の建物だったのですが、太平洋戦争中に帝国海軍に接収されてしまい軍の施設として使用され、占領後は「GHQ陸軍婦人部隊」が宿舎として使用していたという歴史を持っているそうです!
「山の上」というホテル名は、GHQ時代の愛称「Hilltop」がもとになっているそうで、これもまた趣がありますね。

会社のすぐ近くではありますが、近代建築萌えなsortieとしてはぜひこのホテルに泊まってみたいなあと思います。

それにしても、結構小高い丘の上に建っている比較的大きな建物のに、おどろくほど気がつかないのです。まわりに高い建物が無かった当時は、さぞ目だっていたのでしょうね。そんな時代に思いをはせてみたいsortieなのでした…。

 

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