久しぶりに鉄ネタで攻め込もうというsortieです。

先日大阪へ日帰りトンボ帰りの出張に出かけたのですが、用事とわけあって、阪急沿線へほんのわずかな時間出向きました。

阪急といえば、美しく磨き上げられた「阪急マルーン」の上品な電車。

ギラギラステンレス車がふつうになってしまったこのご時勢に、マルーン全身塗装+シルバーの窓枠、車種によっては車体の上部にアイボリーの色指し。
気品を感じさせるカラースキームです。

車内はマホガニー調のパネル、アンゴラ山羊の毛を使用したゴールデンオリーブ色の深い座面のシート。日よけはアルミ製のヨロイ戸。蛍光灯にはカバーが付き、各種部品の組み付け用のビスは極力見せない設計…。

そのどれもが「上品」「上質」で、無機質・機能重視の関東の鉄道ではあまりお目にかかれないので、阪急に乗るたび、電車を見るたびに関西に来たなあ、って思うのです。

そんな、いつも美しい阪急電車は、実は製造から時間が結構たっています。
関東の鉄道では30年前後になると結構な勢いで廃車にしてしまうのですが、阪急の電車はなかにはもう40年以上働いている車両もあります。
しかも、いつもいつもピカピカ。車体も車内も、ほんとうにキレイです。

この電車は3100系。1964年から1969年ころまで製造された車両なので、少なくともいちばん古い車両だと44年選手。
でもまだまだ現役ですし、残っているけれど残りわずか、ということはなくて、残存数もかなりの数です。
でもいちばんの驚きは、40年以上たっても古くならないデザインの素晴らしさ!!顔のデザインなどは違えど、この姿のまま他の車両デザインも現在まで至っているのですから。

阪急に限らず、関西の私鉄の電車はみんなきれい。
大切に使われていてなんだか見ていてほっとした気分になります。
大切に使うって、大切だなあって思います。

省エネのために古い電車をつぶして新しい電車を作るのか、昔からの電車をサービスが落ちないように大切に維持していくのか。これってどちらがエコなんでしょうね…

電車の廃車についてのわだいは、前回も書いた気がします。そんなこんなで、「電車の寿命とエコロジーの関係」はsortieをいつも?ほんわかとませるのでした。

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