最近東京駅界隈に仕事で行くことの多いsortieです。
地名と言うものには必ず由来が大なり小なりあると思うのですが、そんな中で東京駅の玄関口のひとつ、「八重洲口」にまつわる話にびっくりしました。
で、その「八重洲」。
「八重」を辞書でひも解くと、
(1)八つ重なっていること。
(2)いくつも重なっていること。
「―雲」
「―霧」
「―霞」
「―葺(ぶ)き」
(3)特に、花弁が何枚も重なっていること。
とありまして、
「洲」も「ヨーロッパ洲」「アジア洲」といった「大陸」を示す意味と、「洲渚」「汀洲」といった「川の小島」を示す意味がある、らしい。
となると、いくつも重なった小島、なんて意味の思いきり日本語っぽい言葉なわけですが。
で、そんな八重洲(どんなだw)なのですけども、
八重洲地下街の南側の端に、こんな怪しい?銅像が鎮座ましましておりまして、に気がついたのでありました。
……..で、誰(w
見ると、ヤン・ヨーステンなるオランダ人らしいのですが。
ふむふむ、なんでこんなところにそのヤンさんの銅像が…
ということで、台座部を読む。
「ヤン・ヨーステン記念像 オランダ人LPJブラート作。ヤン・ヨーステンは和蘭人で西暦1600年豊後の海で難破した漂流船に乗っていた。その後、日本に住みつき徳川家康の信任を得、外交や貿易について進言をする役目についた。その江戸屋敷は和田蔵門外の堀端にあったので、後に彼の名にちなんで八代州河岸と称せられ、後に八重洲になった。ここに彼を偲んで記念像を置く。」
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ええええええええええええ
知らなかった…語源は、日本語じゃなかったんだ!!
ヤンヨーステン=ヤヨース=ヤエース=ヤエス…なのか?
気になっていろいろ調べてみたら乗ってきた船はリーフデ号。リーフデ号といえばウィリアム・アダムス (三浦按針)も乗っていた船ではないか。一緒に流れてきたんですなあ。
ということで、またひとつ無駄な雑学を身につけてしまったsortieなのでした(汗
※ちなみに「丸の内」は、「丸」=城(江戸城)の中にある、という意味。
昔の地図を見るとたしかにいまの丸の内は、内堀と外堀の間に挟まれた「江戸城の三の丸の内側」だったことがわかります。なお城には本丸、二の丸、三の丸とあって、三の丸は家臣が住むところだったそうな。