相変わらず鉄ネタで攻め込むsortieです。
先日関西へ出張に出かけた折に用件を済ますべく阪神電車を利用したのですが、用件が終わったあと、見に行ったものがあります。
それが、今年の3月から行われている、「阪神と近鉄の直通乗り入れ」。
この「大ニュース」、ファン的には興味津津なのです。
直通乗り入れとは違う会社同志で、線路をつなげて乗り入れていくことで、東京では千代田線と小田急線、東急線と半蔵門線、京王線と新宿線、関西では阪急と堺筋線と、と言った感じで各地で行われている運転形態です。
直通乗り入れの特徴は、「統一設計」を車両に盛り込むこと。車体の長さやドアの数、編成の長さ、運転台機器などを極力統一し、外観こそ大きく違えど運転方法や加速・減速性能などは同じ、にすることで、乗り入れ先でも違和感なく使用出来るようになっています。
たとえば東武×半蔵門線×東急の3社乗り入れなどでは電車の種類は様々(東武が2種類、メトロが2種類、東急が4種類!)ですが、20m4扉で10両編成という条件は一緒なのです。
ところが。
もとは阪神は18mの3扉で、ちょっと小さめの電車。かたや近鉄は21m級の4扉で、かなり大きな電車なのです。また、編成両数も違います。
本来ならば乗り入れ相手に合わせて、前述の通りどちらかの会社の規格…18m3扉か20m4扉に合わせるところなのですが、この2社、その統一には莫大な費用が必要と判断し、現状の規格のまま相互乗り入れを開始しました。
これって、すごく珍しいことなのです。
18mの短い車体が走る路線は、カーブの半径が短かったりします。
写真は阪神の御影駅。この駅は、そんな曲線の上に立つ駅なんですが、近鉄の大型電車がゆっくり走っていく光景を見て、感動。この乗り入れは、ここまでこぎつけるには大変だったろうなあ、でも素晴らしいことだ、って思いました。
奈良~三宮までがJRではない鉄道網でつながったということに大きな感銘を受けたsortieなのでした(^^v