鉄な男、sortieです。

あ、むろん肉体が鋼のような、という意味では無く(汗

で、今日は標題のネタなのですが。

われらが勤務地、神保町駅にいくつもの地下鉄が出入りしているのですが、その路線の先には、それぞれ「相互乗り入れ」先の鉄道があります。

相互乗り入れは、たとえば新宿から先、都心に路線を持たない京王が、都営新宿線に乗り入れることによって利便性を増す、といったメリットがあって、関西、関東問わず、数多くの地下鉄やJRがこの方法で都心部への運転を実現しています。

クルマのように自由に走り回れるわけにはいかない鉄道では、乗り入れをする際には、乗り入れ相手の「規格(車両や線路の幅、保安装置など各種規格)」に合わせる必要があります。先日のエントリーで「阪神と近鉄の相互乗り入れは車体の規格が全然違うことがすごい」と書いたように、通常は相互乗り入れの場合、車体の長さ、ドアの数などは極力合わせるようになっています。参考までに、右の写真は京王線の調布駅。都営新宿線からの乗り入れ車がやってきます。外観は京王線とまったく違いますが、性能や取り扱い方法は同じ設計となってます。

で、ここまでが前ふり(長いなあw)。

その京王線から都営新宿線の乗り入れには、専用の車両が使われていました。専用にするのも理由があって、所有している車輛すべてに乗り入れ先の装備(とくに保安系)をさせると、膨大なコストがかかってしまう。なので、各社とも乗り入れには専用の車両を用意することが多いのです。
で。その京王線の乗り入れ専用車両が、6030系(右写真)。昭和50年代の相互乗り入れから使用されてきましたが、今年(というか最近)、いよいよ老朽化によってすべてが運用から離脱しました。

長きにわたって、神保町に出入りしていたこの6030系、後任の車両(9030系)に任を譲り、二度とやってくることはありません。
銀色のアルミやステンレス車体ではない、普通鋼製に塗装、という古きよき時代の車両が、またひとつ、ひっそりと消えていきました。

こんな感じで、みなさんがきっと日常よく乗られていたであろう車輛たちは、どこの線においてでも、こうして新旧の入れ替えを行っていて、実は二度と会えなくなっていくものが多かったりするのです、というお話でした…。


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