こんにちは、F-16です。

今回は、僕が好きな観光スポットの一つである千葉県の銚子で、
高校生がクラウドファウンディングで目標300万円の資金調達目標を達成したというお話です。

弊社ナビットでもセミナーのテーマの一つとして開催したことのあるクラウドファウンディングですが、インターネット上で不特定多数の人から資金調達を行なう仕組み。
これを何故高校生が?!というその訳は…

https://readyfor.jp/projects/CHOSHO-CHODEN

銚子電鉄は、本州で最も東を走る、全長わずか6.4km・駅数10駅という短い路線。
JR総武本線の終点銚子駅から先、犬吠埼の近くを通って漁師のまち外川に至る、単線電化のローカル線です。
数年前、「電車の修理費を稼がなくちゃいけないんです!」という悲痛の叫びが公式サイトに掲載され、副業のぬれ煎餅販売やサポーターズクラブの支援を経て一時のピンチを免れたことがある、波乱万丈な経歴をもつ鉄道としても、知られています。

こんな昭和の風景が残る、港町から田園風景の真ん中を、のどかにゴトゴトはしる電車が再びピンチに見舞われたのが今年の1月11日。
単線の鉄道で上下の列車がすれ違いを行なう「笠上黒生」(かさかみくろはえ)駅のポイントで脱線事故が発生、線路の復旧のために2週間もの運休が生じ、今なお1編成の電車が故障を直せず運用離脱を余儀なくされています。
事故の影響は単に1編成の電車が使えなくなっていることにとどまらず、朝の通勤通学時間帯を除いて運行本数が減らされるというところまで及んでいます。

この今回の危機に対して立ち上がったのが、何と地元の「銚子商業高校」の生徒たち。
銚子電鉄は地元の観光資源の一つでもあり、そして彼らにとっては自分たちの交通手段の一つでもあるわけです。
きっかけは授業の一環とは言え、銚子電鉄とのコラボの元、修理費用全額とはいかなくてもその一部を担えないか、という資金調達を買って出ることに。
その手段として選ばれたのが、以前のような副業支援でも賛助団体でもなく、ネット社会の今日ならではのクラウドファウンディングだった、という事なのです。

このプロジェクトは当の高校生からFaceBook等で発信された効果ももちろんですが、ネットニュースのみならず全国紙にもとりあげられ、11月2日までの期限よりもかなり早く10月上旬には目標の300万円を達成して、現在約370万円ほど集まっています。
高校生でも、クラウドファウンディングという手段を活用して、こんな偉業が達成できるとは。すごい!
ネット社会の多様化には目覚ましいものがありますが、それに乗り遅れず活用した高校生たちに、心から拍手です。

ここからはほぼオマケですが、そんな銚子に気が付けばしばらく行ってないなぁと思ったので、体育の日の連休に行ってきました。
銚子電鉄本社のある「仲ノ町」駅では入場券を購入すると、車庫の見学ができます。また、一日乗車券を買うと犬吠駅のお土産屋さんで名物のぬれせんべいが1枚もらえたり、ポートタワーや「地球の丸く見える丘展望台」の入場料が割引になったりとお得で、本当に丸一日楽しめます。
強風の折、あまりいい写真はとれなかったのですが、久々にレトロな外川の風景も見れ、漁港のまちに行ったからにはせっかくなのでおいしいものも食べ、応援したい気持ちを持ちながらも、何だかパワーをもらって帰ってきた、そんな感じがします。

おいしいもの↓

知る人ぞ知る、外川駅近くの鮨屋「治ろうや」さんのおすすめ握り。
上がったばかりの金目が名物ではありますが、一番上に鎮座する伊達巻が最大のウリです。
『漁夫のプリン』とも称されるユニークな伊達巻、よその物とは一線を画しています。
最近JR銚子駅付近の土産物屋や回転すし屋で類似品が出回るほどの人気だったりするのが複雑ですが、本物はここでしかいただけません。

それではまた!

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